実は季節によって空気の重さがかわるのです。
冷気は下に、暖気は上に留まる
真夏はエアコンがある部屋だけが涼しくエアコンがない部屋は暑い。しかもエアコンが効くと涼しくはなるけれど、膝から下は毛布が必要なほど冷たい。こんな経験はないでしょうか?
家の中の居場所によって体感温度に違いが出るのは、空気が動いてないことが原因です。皆さんも授業で吸気の体積と温度に関する「シャルルの法則」を習ったことがあると思います。これは冷気が分子が重いので下降し、暖気は分子が軽いので上昇するという法則です。室内の空気が止まっていると、冷気は床にどんどん留まります。このような状態では冷え性の原因となり、健康的とは言えないでしょう。1年を通して家の中を快適な空気環境に保つには、まず空気を停滞させないことです。給気が不十分で家の中の空気量が少なくなる第三種換気システム(負圧)は空気が動かなくなり停滞します。反対に、給気量を多く、排気量を少なくして家の中をたっぷりの空気でみたしている状態(正圧)は、空気が常に動き、家じゅうに流れていきます。「Smart2030令和の家」は「正圧」の状態では冬は1階、夏は2階のエアコン1台だけを稼働させます。空気が動いているので、エアコンの暖気・冷気を停滞させずに有効活用できるのです。
吹き抜けは実に多彩な役割を担っています。空気をうまく循環させる場所になります。このほかにも2層のFIX窓で視界をカットし、家族のプライバシーを守ること。窓から部屋の奥まで光を届け、光熱費の削減にも貢献します。