民間ローンって何?わかりやすく説明します【我が家にぴったりな住宅ローンを教えて③ 】

民間ローンには大きく分けて3つのタイプがあります。

・民間融資 ・提携融資 ・社内融資

おそらく、多くの方は民間融資や提携融資の利用を検討されているのではないでしょうか。
今回は、民間融資や提携融資の申込みや融資の流れなどをお話しします。

民間融資を取扱っている機関は以下の通りです。

・銀行・信用金庫
・ネット銀行
・農協 (JA)
・生命保険会社

提携融資とは、金融機関が不動産会社や住宅メーカーなどの住宅会社と提携して、その会社が取り扱う物件の購入者に融資するローンのことをいいます。

提携ローンのメリットは、申し込みなどの手続きを住宅会社が行ってくれる。金利などの優遇を受けられるなどがあります。

反対に、デメリットは選択肢が自社商品の中かしか選べないことです。

民間ローンの金利にはさまざまなタイプがありますが、大きくは以下の3つです。

・変動金利型 ・固定期間選択型 ・全期間固定金利型

これらのタイプについて詳しく解説します。

変動金利型

市場金利に応じて金利が変動するタイプ。
期間中、返済額が都度変わるので返済計画が立てにくい。借入後に市場金利が下がると返済額が減少することもあるのが特徴。

固定期間選択型

返済開始から一定期間の間、金利が固定されるタイプ。
3・5・10年など期間の選択が可能。固定期間が過ぎると市場金利に応じて金利が変動する。

全期間固定期間型

返済期間中の金利が変わらないタイプ。

返済額が一定なので返済計画が立てやすい。返済期間中に市場金利が引き下げられても金利は変わらないので、損をする可能性もあるのが特徴。

民間ローンの利用には審査があります。
審査には事前審査と本審査の2回が設けられており、事前審査を通過しなければ、契約はおろか本審査も受けられません。

事前審査には本人の返済能力を確認するための本人に関する項目と融資額などを確認する融資に関する項目の2項目があります。

事前審査項目は以下の通りです。

【本人に関する項目】

・完済時の年齢
・借入時の年齢
・年収
・勤続年数

【融資に関する項目】

・融資可能額
・返済負担率

 

本人確認に関する項目において審査基準の目安となるのは、完済時の年齢が65歳、年収は200万円以上で勤続年数は約2~3年以上です。

取扱い金融機関によっては審査基準が違うので、事前に確認しておきましょう。

無事、事前審査に通過すると正式に申込みます。正式申し込み後に本審査があります。

本審査は以下の3点を審査されます。

・健康状態
・担保評価
・連帯保証

民間ローンでは連帯保証人が必要です。この点が公的ローンと違う部分といえるでしょう。

民間ローンでも借入には限度額があります。

限度額は最高1億円まで可能ですが、年収や返済期間に応じて借入可能額は違います。

また、返済期間は25年・30年・35年の他にも20年もあります。※審査金利3%、元金均等返済、税込年収に占める年間返済額の割合を35%に設定した場合

希望の返済期間や借入可能額については、申し込みの金融機関と相談すると良いでしょう。

住宅ローンは取り扱いの金融機関によってさまざまな種類があります。
ご家庭によって最適なローンの種類は変わってきますので、まずは各金融機関や住宅会社などの窓口で相談してみることをおすすめします。

次回も家づくりに役立つ情報をお話しします。
お楽しみに。

毎週末、おうちづくりカフェを開催しています。
家づくりのイロハのご提案もできますよ。

「どこで借りられるの?」 「審査の基準は?」フラット35について解説【我が家にぴったりな住宅ローンを教えて②】

突然ですが、「フラット35」という住宅ローンをご存知でしょうか?
住宅会社のCMや不動産会社のチラシなどに書かれているので目にされた方もいるのではないでしょうか。

「どこで借りられるの?」
「審査の基準は?」
今回はそんな疑問を解消するべくフラット35について解説します。

フラット35は主に公的金融機関である住宅支援金融機構が扱っている住宅ローンです。
住宅支援金融機構は民間の金融機関のバックアップを行っているので、銀行や住宅会社での申込みが可能です。
住宅支援金融機構以外にもモーゲージバンクといって住宅ローンを専門に取り扱う会社でも取り扱っています。
国土交通省 住宅局の調べによると約20%近い人が土地購入・住宅建設費をフラット35%で賄っていたことが分かりました。(データは令和元年度 住宅市場動向調査報告書を参照。土地購入、住宅建設費それぞれ調査した結果を基にしています)

フラット35の4つの特徴

フラット35の特徴は大きく分けて4つあります。

・返済までの金利が一定
・保証人不要、繰上げ返済の手数料不要
・地域や住宅の状況に応じて最適なプランが選べる
・返済中のもしもの時に備えられる安心のサポート体制

それぞれの特徴について詳しくお話ししてきます。

・返済までの金利が一定

フラット35は全期間固定金利の住宅ローンです。
完済まで金利が変わらないので、景気に左右されずに安定した資金計画を立てられます。

・保証料不要、繰上げ返済の手数料不要

民間金融機関では必要な保証料がフラット35では不要です。
そのため、補償に関するコストが掛かりません。

・地域や住宅の状況に応じて最適なプランが選べる

フラット35にはさまざまなプランがあります。
フラット35Sは省エネルギー・耐震性の高い住宅に対して借入金利を一定期間優遇する制度です。

フラット35地域連携型は、子育てや地域活性に力を入れている自治体と連携し、住宅取得に関する交付金と合わせて一定期間の金利を優遇する制度です。
これらの制度を活用するには一定の条件を満たす必要があります。

もしもの時に備えられる安心のサポート体制

フラット35家賃返済特約付きは、将来もし返済が困難になった場合に備えられるサポート制度のことです。

返済が困難になった場合、一定の条件を満たせば返済期間を延長するとともに住宅を借り上げ、その賃料を返済に充てられます。

その他のメリットとして年収や勤続年数に規定がないなどがあります。
民間金融機関に比べ収入面の審査基準が寛容なので自営業やフリーランスの方でも利用できるのが魅力といえるでしょう。

フラット35の融資条件とは?

フラット35の融資条件は3つです。
・満70歳未満であること(申し込み時)
・借入金の返済総額負担の割合が年収のよって制限がある
(返済総額負担の割合は年収400万円以下は30%以下、400万円以上は35%以下)
・住宅金融支援機構の定める条件を満たした住宅であること
などがあります。

 

住宅金融支援機構の定める条件は以下の通りです。
①長期優良住宅であること
②住宅金融支援機構が定めた技術基準に適合する住宅であること。

(1)、(2)にはそれぞれ住宅の床面積基準があり、その両方を満たす必要があります。なお、住宅金融支援機構が定めた技術基準のうち、住宅の床面積※1の基準は次のとおりです。
・一戸建て、連続建ておよび重ね建ての場合※2:70㎡以上
・共同建て(マンションなど)の場合:30㎡以上
・※1 店舗付き住宅などの併用住宅の場合は、住宅部分の床面積が非住宅部分(店舗、事務所など)の床面積以上であることが必要です。
・※2 連続建て住宅:共同建て(2戸以上の住宅で廊下、階段、広間などを共用する建て方)以外の建て方で、2戸以上の住宅を横に連結する建て方
重ね建て住宅:共同建て以外の建て方で、2戸以上の住宅を上に重ねる建て方
(注2)敷地面積の要件はありません。
※出典:住宅金融支援機構【フラット35】ご利用条件
https://www.flat35.com/loan/flat50/conditions.html#SUB4

返済について

次に返済について解説します。
返済額は100万円~8,000万円以内で住宅購入費・建設費用以内です。
(土地取得費に対する借入を希望する場合はその費用を含む)

返済期間は以下のいずれかの短い方です。
①15年(満60歳以上なら10年)以上35年以内(1年単位)
②完済時年齢が満80歳になるまでの期間

返済方法は元利均等返済、元金均等返済のどちらか。毎月払い、ボーナス併用払い(借入額の40%以内1万円単位)のいずれかを選択します。

フラット35を利用する際の3つの注意点

フラット35を利用する際に注意することは以下の3つです。
・頭金が少ないと金利が高くなる
・初期費用が掛かる
・適合証明書の発行に費用が掛かる
これらの注意点について詳しく解説します。

頭金が少ないと金利が高くなる

フラット35は借入金額に対して金利が設定されています。
借入の際、全額融資のフルローンの他に頭金を収める方法もあるので少しでも頭金を収めておくと金利が安くなるのでおすすめです。
頭金は自由に設定できるので少額でも収めることができます。
しかし、頭金が借入額の1割未満の場合は頭金を収めてもフルローンと金利が変わりません。
頭金を用意する際はどのくらい必要かを事前に確認しておくと良いでしょう。

初期費用が掛かる

フラット35には融資に必要な保証金は不要なことはすでにお話ししました。
しかし、融資手数料は必要になります。
手数料は金融機関によって差がありますので、複数の金融機関の窓口で確認しておくことをおすすめします。

適合証明書の発行に費用が掛かる

フラット35を利用する際は必ず適合証明書が必要になります。
適合証明書は検査機関に審査を申請し、検査に合格すれば発行されます。

審査から検査までに時間が掛かるのと証明書の発行費用が別途掛かるので注意しましょう。

その他に新築と中古など物件によって床面積や住宅建築の基準が細かく設定されていること。

取り扱い先の金融機関によって金利や手数料がそれぞれ違うことなど事前に確認しておくことがあります。

また、取扱い金融機関によっては商品プランによって借入金利が違うこともあります。

失敗しないためにも銀行や住宅会社など複数の取り扱い機関の窓口に足を運んでみましょう。

次回は民間ローンについてお話します。
お楽しみに。

毎週末、おうちづくりカフェを開催しています。
家づくりのイロハのご提案もできますよ。

代表的な住宅ローン3つの特徴【我が家にぴったりな住宅ローンを教えて①】

前回、住宅ローンを選ぶ際の強い味方であるファイナンシャルプランナーについて解説しました。
「でも、住宅ローンはどこで借りられるの?」
そんな疑問を持つ方に今回は住宅ローンの借入先について解説します。

住宅ローンには大きく分けて公的ローンと民間ローンがあります。
公的ローンとは国や自治体が提供するローンのことをいいます。
民間ローンとは銀行や保険会社など民間の金融機関が提供するローンを指します。
その他に住宅会社が民間金融機関を提携し、提供している提携ローンというものもあります。

代表的なローンをご紹介

 

住宅ローンの中でも代表的なローンである「フラット35」は公的機関である住宅支援金融機構が民間金融機関をバックアップする形で提供しているローンのことです。
公的金融機関が関係しているので、ここでは公的ローンとして紹介しています。

それぞれのローンには特徴がありますが、最大の特徴は審査基準の厳しさでしょう。


公的機関の審査は民間金融機関に対して比較的寛容なのは特徴です。

ただし、住宅の構造など融資を受けるには一定の条件があります。
民間の金融機関は年収や勤務形態などの審査基準は厳しいですが、どんな住宅でも融資が受けられるのが特徴をいえるでしょう。

また、借入の限度額も最大1億円と高額な融資が受けられます。

提携ローンは民間の金融機関と住宅会社が提携しているローンなので、審査基準は民間金融機関と同です。

提携ローンの特徴は借りやすさです。

申込みや手続きは住宅会社が代行してくれるケースが多く、審査までの時間が短いのとわずらわしい手続きがないのが最大のメリットといえるでしょう。
また、金利の優遇も受けやすいのも魅力です。

その一方、手数料が掛かるので初期費用は割高になります。

住宅ローンは取り扱いの金融機関によってさまざまな種類があります。
ご家庭によって最適なローンの種類は変わってきますので、まずは各金融機関や住宅会社などの窓口で相談してみることをおすすめします。

 

次回はフラット35についてお話しします。
お楽しみに。

毎週末、おうちづくりカフェを開催しています。
家づくりのイロハのご提案もできますよ。

新築の落とし穴!意外にかかる家を建てる以外に掛かる諸費用

【家を建てる前に知っておきたことをお教えします!】新築建設に隠れた意外な費用の落とし穴

憧れのマイホームを建てることが決まったら理想の家にしたいと思いますよね?
その一方、気なるのは家に掛かるお金のこと。
しっかり家族と相談して予算もキチンと考えて万全の計画を立てらっしゃることでしょう。

そんな現実的な方でもうっかり見落とすのが家を建てる以外に掛かる諸費用です。

「土地にこだわって本体に掛ける予算が少なくなった」
「外構工事にこんなにお金が掛かるのを予想していなかった」

こんな後悔をしないために新築建設に掛かるお金の全てをご紹介します。

今回はお子様の誕生を機にマイホームを検討中のファミリーを例に新築に掛かる費用のシミュレーションについて解説をします。

ある家族の新築シミュレーション

このファミリーは車を1台所有しており、駐車場とこどもが遊べる庭のある家を検討中です。
家の大きさは住宅付注文住宅融資利用者の全国平均である33坪の家と庭・駐車スペースを含んだ38坪の土地を購入したいと考えています。
(土地代は全国平均価格の1坪77万円で試算を行っています。地域や条件によって価格は大きく異なります)

新築建設に掛かる費用の内訳として、

・土地代
・本体建設費
・付帯工事費
・諸費用

が掛かります。

付帯工事費とは家を建てる際に必要な工事一式のことをいいます。
足場や内装工事、外装工事などです。
また、今回は駐車場と庭があるため周囲と自宅との境界線とプライバシー確保のためにフェンスも設置すると仮定します。

その他に家具家電購入や住宅建設に掛かる税金、引っ越し費用などの諸経費も必要になるため予算に加えます。

これらの条件を基に予算を計算すると以下の通りになります。

・土地代…2,960万円 (全国平均価格77万円×38坪)
・本体建設費 …2.670万円 (住宅付注文住宅融資利用者の利用指標を参照)※1
・付帯工事費…646万円※2
・諸費用…267万円 (諸経費の相場は物件価格の10%で算出)

これらの費用を合わせると総額6,505万円になります。

奈良県の場合

Office.Nの施工エリアである奈良県の場合は、土地代や本体建設費が変わって来るので総額も変化します。

奈良県の場合、土地価格が25~40万円とエリアによって変動があるので平均値の32.5万円で算出。

本体建設費は坪単価65万円前後なので65万円で算出します。

付帯工事費は全国平均と同額で計算します。

これらの条件を基に予算を計算すると以下の通りになります。

・土地代…1,235万円 (32.5万円×38坪)
・本体建設費 …2.145万円 (坪単価65万円×33坪)
・付帯工事費…646万円※2
・諸費用…267万円 (諸経費の相場は物件価格の10%で算出)

総額は4,296万円になります。

※1 住宅金融支援機構 2020年フラット35住宅付注文住宅融資利用者の利用指標)
※2 付帯工事の内訳
・仮設工事費‥81万円 (足場や仮設電気・水道工事など相場は物件価格の約3%)
・基礎工事費‥134万円 (相場は物件価格の約5%)
・内装工事費‥70万円 (床やクロスなどの内装全般 相場は50~70万円今回は最高額の70万円で算出)
・基礎工事費‥90万円 (相場の10坪30万円×3で算出)
・内装工事費‥70万円 (玄関回り、フェンス壁の設置やカーポートの設置など
相場は物件価格の10%)
(付帯工事はそれぞれの専門の職人が担当するのでオプションなどを含め価格は大幅に上下します)

 

今回ご紹介した金額はあくまで一般的なモデルケースですが、おおよその費用感を掴んでいただけるのではないでしょうか。

今後も家作りで知っておきたい情報をどんどんご紹介していきます。

 

マイホームの資金計画ってどうすればいいの?FP(ファイナンシャルプランナー)さんと建てる資金計画

資金の調達は誰に相談したらいいの?

資金の調達は誰に相談したらいいの?

ほとんどの人が住宅ローンを利用している

新築建設で欠かせないのが資金ですが、みんなどうやって資金を用意したのか気になりませんか?よく耳にするのが住宅ローンなどの借入金で賄ったという声です。

国土交通省の調査によると新築住宅の建設の資金の内訳は自己資金が約30%、残りの70%は借入で賄っているとの調査結果が出ました。(データは国土交通省 住宅局 令和元年度 住宅動向調査報告書 全国平均より)

借入金の多くは住宅ローンと呼ばれる民金融機関からの借入で親戚や知人からの借入は3%以下という結果でした。

また、同調査で注文住宅を建てた世帯に住宅ローンの有無を調査したところ、全国の76%が「ある」と回答しました。ほとんどの方が住宅ローンを利用しているのですね。

 

住宅ローンってどうやって申し込む?

「でも、住宅ローンってどんな種類があるんだろう?」
「審査ってなんだか難しそう?」
「そもそもなんだかよく分からない」

 

そんな疑問を解決してくれるのがファイナンシャルプランナー(FP)です。

FPは個人のライフプランニングを行ってくれるお金の専門家です。結婚・出産・マイホーム購入・老後の資産活用など、将来設計を経済面からアドバイスをしてくれます。

具体的には以下の3つのことが相談できます。

  • 住宅ローンの返済シミュレーション
  • 具体的な借入プランの作成
  • おすすめの金融商品の紹介など

 

また、不動産や相続に関する知識も持っている場合が多いので土地の売買や相続した土地についての相談を行うこともできるのも特徴といえるでしょう。

FPには企業に所属する企業系と個人や協会に所属して活動する独立系の2通りの活動方法があります。

 

企業系FPのメリットとデメリット

住宅ローンの相談を受けるFPはハウスメーカーや工務店、不動産会社に所属し施主様の相談を受けています。大手ハウスメーカーや不動産など社員がFPの資格を持っていて、相談を受けるケースも多くあります。

また、銀行などで住宅ローンの申込みの際にFPがアドバイスを行うことも。
銀行の中には休日や夕方から夜にかけて「住宅ローン相談会」が開かれているところもあります。

事前予約制ですが、気になる方は1度足を運んでみてはいかかでしょう。

住宅会社や銀行での相談は一般的に無料で行っていますので、気軽に相談しやすいのがメリットです。

また、自社の取り扱い金融商品に詳しく、相談から申請手続きまで行ってくれることもあるので面倒な手続きから解放されるのもメリットといえるでしょう。デメリットは他の商品と比較ができにくいこと、中立・公平な意見が聞きにくいことです。

独立系FPのメリットとデメリット

独立系FPの一番のメリットは幅広い商品の中から最適な商品を提案してくれることです。また、家計の負担にならない返済計画を立ててくれるのも大きなメリットです。

デメリットは相談に料金が掛かることです。

相談料は初回1万円、2回目以降5千円~(日本FP協会で相談した場合)、場合によってはそれ以上の費用が掛かることもあります。

また、経験の浅いFPの場合、審査基準や手続きの知識が少ないことも考えられます。

自分にぴったりのFPに相談するのなら、複数の住宅会社や銀行の相談会に参加する、日本FP協会の無料相談会に足を運んでみるなど、1人のFPだけに相談しないことがおすすめです。

相談会の開催日程や予約は各住宅会社や銀行のHPで確認することができます。独立系FPの相談会は日本FP協会のHPに掲載していますので、見てみてくださいね。

ご希望の方には当社からご紹介させていただくこともできますので、気軽にお声掛けください。

FPに相談するタイミングは物件探しの前がベストです。

先に予算を決めておけば、その後の土地購入や建設費用の計画が立てやすくなります。相談の際には収入の分かる書類や家計簿、現在の借入額が分かる書類を持参しましょう。

 

次回は住宅ローンについてお話します。
お楽しみに。

毎週末、おうちづくりカフェを開催しています。
家づくりのイロハのご提案もできますよ。

 

家づくりのはじめにモデルハウスに行っちゃダメなの?住宅展示場の意外な落とし穴

ちょっと待って、まだモデルハウスにはいかないで

ちょっと待って、まだモデルハウスにはいかないで

皆さんは家を建てる前にはじめにどこに行かれますか?

まずは近くに住宅展示場に行かれる方が少なくないと思います。そこで考えてもらいたいのが「自分たちが現実にモデルハウスと同じ家を建てることはできるのか?」ということです。

 

モデルハウスは「最大限に素敵に魅せる」ためのフルスペックハウス

住宅展示場の営業さん

ハウスメーカーや工務店がなぜ、広大な敷地を借りてまで展示場を作るのでしょう?

それは素敵なお家をたくさん建てることで「こんな家に住みたい!」と思ってもらうためです。

住宅展示場のモデルハウスは広大な敷地に合う坪数の大きな家がたくさん並んでいます。それぞれが最新の建材や設備を備えており、インテリアは一流ブランドの人気モデルを置いています。また、展示場自体がモデルハウスの映えるオシャレな街並みになるよう植栽や歩道の整備にもコストを掛けています。

いわば理想の家を集めたアミューズメントパークが住宅展示場なのです。
こうした場所なら理想のマイホームのイメージもどんどん膨らむでしょう。

そんな気持ちで担当営業マンに声を掛けられたら?もしかするとその場で見積もりを申し込んでしまうかもしれませんね。

ですが、少し考えていただきたいことがあります。

 

 

モデルハウスの素敵な設備のほとんどは標準設備ではなくオプション

住宅展示場

モデルハウスの設備やインテリアのほとんどがオプションなのはご存知ですか?

通常、モデルハウスを建てる時は標準装備で建てることはまずありません。多くの家が高額なオプション装備で作られています。

マイホームの建設予定地の周囲の環境と展示場の環境は同じですか?

分譲地や緑豊かな市街地なら問題ないですが、住宅密集地や繁華街に近い環境だと家だけが浮いてしまう危険性も大いにあります。
それに家を建てられるだけの土地を確保するには土地代がその分高くなることも頭に入れておくことも必要です。

失敗しない家づくりには土地の広さやお金のことなど現実的な問題と向き合うことが大切になります。
非日常の空間である住宅展示場で冷静にそれらを考えるのは難しいですよね。

「実際にモデルハウスを見ないとどんな家にしたいかイメージが沸かない」
という考えは間違ってはいません。

ここで大切なのは予算や新居を建てる候補地を決める前に行かないということ。

「じゃあ、最初に何をすればいいの?」という疑問については次回以降に詳しくお話をしていきます。

今後も家作りで知っておきたい情報をどんどんご紹介していきますのでお楽しみに。

◆◇◆◇◆

毎週末、おうちづくりカフェを開催しています。家づくりのイロハのご提案もできますよ。
おうちづくりカフェ

 

 

失敗しない家づくりのコツ。立地?間取り?耐震?いいえ資金です。

こんにちは。近頃は桜も散り始め、暖かくなったり急に嵐になったりと天候の移り変わりが激しいですね。
体調管理管理に気を付けましょう。

さて、家作りをすると決めたお客様が、とりあえず希望の場所で土地を購入してから工務店に相談して大失敗。
理想の家にならなかったという話を近頃よく耳にします。

では、どうすればよかったのでしょうか? 優先順位はどうでしょうか?
理想の間取り? 立地条件? 耐震強度?

大事なことは色々ありますが、正解はまずは資金計画です。

すべての計画の根拠となるものです。資金計画なくして理想の家作りはできません!!

住宅ローンを組む場合、自分はどれだけ借りる事が出来てどれだけなら借りてもよいのか?
どこの銀行でどの住宅ローンが自分に合っているのか?

そして借り入れ金額の中からどれだけの割合を理想の家に充てることが出来て、諸経費はどれくらいかかるのか?
これを把握したあとに残った金額で買える土地を探していくのが一番理想の形と言えるでしょう。

資金計画= 借りてもよい金額 - 理想の家に掛かる金額 + 家作りに掛かる諸経費 = 土地の購入資金

となります。

失敗する方が多いのはこれの順番が間違っていたのではないでしょうか。

相談だけでもお受け致します。メールでのお問い合わせ、資金計画セミナーや個別相談も行っています。
ぜひ今後の家作り計画にお役立てください。

住宅を購入して11年目に気づいたトラブル!建売物件を買う時には気を付けて!

先日、お客様から、
「11年前に建売物件を購入された知り合いの相談にのってあげて」
と言われ、伺ってきました。

相談の内容は...

*****
この間、何年も放置していた庭のお手入れをしてたら
庭に大きな穴を発見したんです!
草をかき分け探っていくと、家の基礎の下にも続いていました。

慌てて住宅販売会社に電話をかけて見に来てもらい
作業をしてもらっていたんですが、
その対処方法を見て愕然としました!

土のう袋に砂を入れて基礎下に詰め込んで
「埋戻(うめもど)しておきましたので安心してください!」

返す言葉が見つかりませんでした。
*****

僕も、相談者にかける言葉が見つかりませんでした(汗

穴の大きさは人が2人くらいは入れそうな大きさで
もちろん落ちればケガもするかもしれませんし

今後現状放置することにより地震などで命の危険や
大切な財産を守ることが出来なくなる可能性もででくることでしょう。

簡易的な調査をしてみるともうすでに家は傾きはじめていました。

きちんと調査するには一度家を移動させる必要があるので
予算を考えると現実的ではありません。

応急処置にはなりますがあるていど基礎下を掘り起こして
コンクリートを現場打ちという工法で補強していくことで
お客様の不安は改善されました。

不動産業者さんは契約を目的に話をしますので、契約する前には建築知識のある方を連れて土地を見てもらうのがおススメです。
奈良市周辺なら僕に依頼してもらっても構いません。厳しい目で土地をチェックします(笑