№50 火災保険の契約内容を理解する

被災後の生活再建には。お金が必要

契約期間が5年に短縮される

もし、自然災害などで家に被害があった時、再建には費用がかかります。それだけに、火災保険の備えはとても重要です。2022年度、住宅火災や災害に備える火災保険の契約期間が最長10年から5年に短縮し、保険料の見直しを素早く反映できるように変更したのです。保険料も引き上げる見通しで、加入する側にとっては負担が増えることになります。それほど日本が未曽有の自然災害にいつ遭遇するかわからない国になったということです。

近年、台風などの自然災害の多発で火災保険は赤字構造に陥っており、保険料の上昇が続いています。その保険がどのような災害に適応するかを確認し、自身が納得した上で加入しましょう。

火災保険料をできるだけ安く抑えるなら、家を「省令準耐火構造」にすることです。壁・床・柱などが一定の耐火性能を持ち、火災発生時に一定時間部屋から火を出さない構造であることで一般の木造住宅より保険料が割安に設定されているのです。

〇火災保険の補償内容

火災保険の保証は、火事だけでなく自然災害などによる被害にも適用されますが、契約内容をキチンと確認し自分の状況に適したものを選ぶようにしましょう。

【火 災】失火やもらい火による火災の損害など

【風 災】台風などによる窓ガラスや屋根の破損など

【水 災】台風にや集中豪雨による洪水などの水災による損害など

【衝 突】自動車の飛び込みなどによる損害

【破裂・爆発】ガス漏れなどによる破裂・爆発などの損害など

【雹 災】雹(ひょう)による窓ガラスや屋根の破損など

【水漏れ】給排水設備に生じた事故などによる損害など

【騒じょうなど】集団行動に伴う暴力・破壊行為による損害など

【落 雷】落雷による火災や家電製品の損害など

【雪 災】雪や雪壊による窓ガラスや屋根の破損など

【盗 難】泥棒に建物を壊されたなどの損傷・汚損などの損害など

【破損・汚損など】誤って自宅の壁を壊したなど偶然な事故による損害など