№76 暮らしを快適にサポートする多目的収納

家の中でスムーズに行動できるようになる

回遊動線に合わせて家事をラクに

センターキッチンから近い場所には、キッチンの収納とは別の多目的収納を設置すると便利です。スマート機器のリモコン類は奥様から見やすいようにキッチンんの壁をニッチにして配置します。通常よりもリモコンの種類が多くなりますがこのリモコン置き場所が中央コントロールセンターのような役割を果たしているとも言えます。

また、多目的収納はご家族の「行ってきます」「ただいま」が交差する場所です。学校から帰宅したお子さんは勉強机のわきにある収納にカバンなどを入れ、多目的収納で着替えます。スポーツで汗をかいたなら、そのままお風呂に直行することもできます。その際、下着や靴下をそのまま脱衣所の洗濯機に入れられれば奥様の手間も省けます。ご主人や奥様も同様です。外出する前、外出からの帰宅後にわざわざ2階の自室に上がって着替えるのは面倒でないでしょうか。

これほど多目的収納の使い勝手がいいのは、キッチン横に独立した壁を立てることで、壁の左右から多目的収納や洗面化粧台に移動できる動線を確保しつつ、リビングから見えないようにうまく工夫されているからです。リビングのソファーに衣類などが散乱しないのも、この多目的収納があればこそなのです。

多目的収納の前にある小さな机は、奥様の家事用机にもなっていますので、アイロンがけ、パソコン、テレワークはここでもできます。キッチンで夕食の準備をしながら、さまざまな用事をこなす。奥様の家事や仕事をサポートする「しながらキッチン」です。