№4 みんなが騙される資金マジック。ますます貧乏父さんになる?

なんのための住宅ローンなの?

マイホームを建てる人のほとんどは住宅ローンを組みます。頭金だけ支払い、残りを35年で返済すると考えると途端にマイホームも近くに感じられます。ただし、住宅ローンの金利上昇はその後の生活に大きく影響します。多くの人が資金計画マジックに騙されてしまうのです。

住宅ローンの限度額は、以前は年収の6倍まででしたが、今は10倍まで借りられてしまいます。しかし、将来のことを考えずに10倍も借りれば待っているのは住宅ローン破綻です。

住宅販売員はローンの話をする時に、「ご主人に何かあっても家は手に入るので、生命保険料はもう少し下げてもいいでしょ?」などと、提案してきます。それで家計負担が少し減るとしても、金持ち父さんは同意しないでしょう。将来の家族の生活に影響を与えるようなローンを組んではいけません。

返済のために家族の外食も、ご主人の小遣いも、家族旅行も犠牲にするなど、生活の質を下げてまで買うなんて、なんのためのマイホームなのでしょう。住宅販売員に重要なのは、あなたの将来よりも今のあなたが今いくらまで住宅ローンを組めるかです。生活のランニングコストを抑えるべきです。資金計画のマジックに騙されないでください。

家を持つことは通過点であり、暮らしてからの経費も考えて家づくりをしてください。持ち家になって光熱費やメンテナンス費用、固定資産税などの失費が増えるだっけでなく、ガソリン代、教育費、医療費、食事代、保険料なども今まで同様にかかるのです。

【年収の何倍まで借りられるか】は危険!!年収倍率は年々増加。倍率が上がればそれだけ負担も増えてしまいます。