放っておくと家の中の空気の量は減ってしまう?
家を「正圧」に保つ換気システム
通常の外気圧より、住宅内の気圧が高い状態を「正圧」と言います。これは、家の中の空気がパンパンに満たされていて、内側から壁を押しているようなイメージです。家は、住宅内への給気量を多くして排気量を少なくすれば「正圧」になります。反対に、住宅内への給気量が少なく、排気量が多ければ「負圧」になります。
一般的な第一種換気システムでは、モーター1台で給気と排気のファンを稼働させますが、それでは住宅内を「正圧」に保てません。室内を正圧に保つには給気専用と排気専用の2台のモーターが必要です。
私が推奨するのはパナソニック株式会社の「気調システム」という換気ユニットです。自社の「IAQ制御」という優れた技術を用い外気の温湿度と住宅内の温湿度を測定して、換気ユニット自体が自動で給気量と排気量を調整してくれるのです。そして株式会社ノースビルドジャパンがこの換気ユニットのSA(室内給気口)からダクトレス工法で直接基礎内に大量の空気を給気し、全室を正圧に保つことができる換気工法「エクリア」を開発しました。一般住宅では設置価格の安い第三種換気システムを採用することが多いのですが、第一種換気システムを選ぶ際にも、その性能をしっかり確認することが必要です。
第一種換気システムの換気ユニットを選ぶポイントは「正圧」という環境をつくりだせる風量と風速があることです。また、メンテナンスの手間がどのくらいかかるのか、メーカーが無料メンテナンスをしているかも確認して選ぶようにしましょう。
住宅内を「正圧」に保つ換気システム
●気圧調整式第一種換気システム「エクリア」
エクリアは、パナソニックが自社の「IAQ(インドアエアクオリティ)」技術を用いて開発した換気シスエム「気調システム」の換気ユニットを利用し、独自のダクトレス工法、ダイキン工業株式会社のエアコン「うるさらX」のうるおい加湿などを組み合わせることで住宅内を「正圧」の同じ温湿度を保つ気圧調整式第一種換気システムです。室内を「正圧」に保つには、給気と排気の両方をしっかりコントロールすることが大切です。