№46 飛来物から家族を守るレジリエンス

猛威を振るう台風の最大瞬間風速にどう対処する?

予想以上に危険な暴風

台風のシーズンになると「最大風速」「最大瞬間風速」という言葉をよく聞くようになります。最大風速は、10分間における平均風速の最大値のこと。そして、最大瞬間風速は、瞬間風速の最大値のことを指します。ここ数年、勢力の強い台風による暴風雨に恐怖を覚える人も多いでしょう。もはや従来の建築基準の強度では、災害から家を守ることなどできないのです。

では、みなさんは暴風に対してどんな対策をしていますか?。現在の家づくりで雨戸がある家なんてありません。左右と後ろに家があれば風よけになってくれますが、正面の窓と壁は防ぐものがありません。風で飛んできたものが勢いよく当たれば、ガラスや壁が破損する可能性もあります。

そこで私がおススメしたい対策が、文化シャッターの卒付けブラインドの設置です。この外付けブラインドはIOT対応で、外出中に天候が変化した場合でも、スマートフォンから遠隔でブラインドを閉め切れます。また、家の左右に袖壁を設けると、吹き付ける風の強度が和らぐことが実証実験でわかっています。また、台風で屋根瓦が飛んでブルーシートを張っている家を目にしますが、太陽光パネルも通常の設置金具を2点留めから3点留めに変更する暴風対策をおススメします。

袖壁は、建物の柱の外に突き出た小壁です。四角い九ービックタイプの家の場合、横殴りの暴風雨で雨漏りが起こりやすくなります。袖壁を設けることで、渦を巻くような強風に対策できます。また、この壁が隣地からの視界も遮ってくれます。