№45 重要な設備は高所やガレージ内に置く

河川が氾濫! 水害から設備をどう守る?

水から電源を守る方法

これからの家づくりでは、ありとあらゆるリスクヘッジが重要です。もし大雨などで水害が発生した時、床上浸水は保険の対象となりますが、床下浸水は保険の対象になりません。ですから、家には床下浸水レベルの被害に対する備えが必要になります。ポイントは「水に濡れて動かなくなる設備は、最初から濡れない場所につくる」こと。代表的なものは、エアコンの室外機やエコキュートのヒートポンプです。地面に近い所に設置していると濡れてしまうので、あらかじめコンクリートの基礎に金具を埋め込み、80cmの高さに設置できるようにしておくと安心です。積雪地でも、こうしておけば雪でファンが埋もれることもありません。また、このほかに濡れて困るのは、家の電力に関わる設備類でしょう。これらはガレージの中に設置します。太陽光発電のパワーコンディショナーは壁付けタイプで2m以上の高さに設置。EV車も蓄電池も、家の電源になりますからガレージ内に設置します。そして、ガレージに水を侵入させない準備もしておきます。文化シャッターの「止めピタ」という止水シートは、1袋20㎏の土嚢袋70個分をわずか5分足らずで設置できます。水害から大切な住宅設備を守るにはビルトインガレージのスペースを有効に活用する方法がおススメです。

これからの時代、EV車は電池としての役割が大きくなります。自宅に車があるときは、車本体の充電ポートを開け、充電用のコネクターを挿して充電したまま駐車するようになります。つまり、その状態でも雨風をしのげる環境が必要になるのです。