№73 キッチン背面と前面の収納を役割分担する

後悔の残らないキッチンをつくるポイントは「収納」

家事をより楽しく効率的にする収納

収納をどうするかによって、キッチンの使いやすさも大きく変わります。ここでは5つのポイントをお話します。1つ目のポイントは、横幅2550mmのキッチンの背面に収納棚を造ることです。可能なら地震などの備えて吊戸棚は造らず、採光窓やニッチを設けるといいでしょう。2つ目のポイントは、棚の置く息を30cm以内にすることです。食品ストックは非常食も兼ねています。奥行きの浅い棚のほうが全てを見渡せて賞味期限切れが防げます。3つめのポイントは、大型冷蔵庫の置き場所です。シンク近くに設置した方が、食材の取り出しから調理までの流れをスムーズに行えます。ポイントの4つ目は、キッチンの前面にも収納を設けることです。盛り付け用の大皿などは背面収納に、取り分け用の小皿や普段使いの食器は前面収納にと収納場所を使い分けると、ご家族も食事の準備を手伝いやすくなります。最後の5番目のポイントは、収納棚のコンセントです。家電を使おうと思った時にコンセントがないと大変不便です。最低でも2カ所は確保しておきましょう。

使い勝手の悪いキッチンはストレスの原因になります。快適に使えるよう事前に奥様の動線や使い勝手をシミュレーションしておくことも大事です。

新型コロナウィルスによって、キッチンの水栓1つのあり方も変わりました。外出から戻った時の手洗いに便利なのがタッチレス水栓です。手をかざすだけで水やお湯がでてくるため、蛇口などに触れることなく手洗ができます。