住宅内のすべての設備をAIで制御する
AIが電気を制御する家
電力を自給自足する家で暮らすには、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)という管理システムが不可欠です。電気の使用状況をモニターなどに表示して見える化し、さらには需給バランスを制御する役割があります。そして、このHEMSに制電力市場の電気と住宅設備を制御するクラウド上のAI(人口知能)を搭載すると、AIが電気を売買するタイミングを判断し、実際の売電の指令を自動で制御します。それはさながら証券市場の株取引のようです。
まず朝食の際の消費電力は蓄電池かEV車から出力します。そして家族が出かけた後でエコキュート(給湯器)による使うお湯を湯増しします。その後、蓄電池による使う電気を充電。EV車に充電する場合は、AIが蓄電量から運転手の走行距離を判断して充電します。それ以外にもEV車が自宅にある時は、スマートフォンからEV車の駐車時間を任意操作すればその時だけ充給電することも可能です。
HEMSに搭載したAIは、天気予想、当日、翌日の24時間の卸価格、設置した太陽光の発電量、蓄電池やEV車の空き容量などを読み取り、その時の発電量と蓄電量、電気料金と売電価格から電気を売るべきか、買うべきか、賢い使い方を判断します。