№40 HEMSメーカーと新電力会社が同じ

VPP社会にもっとも賢く対応していくための選択

新電力をうまく活用する

FIP制度では、蓄電池やEV車に蓄えた電気の販売が可能になります。電気を売買する市場において、その電気が高いか安いかを判断する事業者のことを、リソースアグリゲータ(RA)と呼びます。私たちが実際に電気を売買する相手はこの事業者が市場での入札を行います。

HEMSにもさまざまな種類がありますが、全メーカーの設備に対応しているHEMSはありません。その中でも私がおススメするHEMSは、エコーネットライト規格(メーカー共通の通信規格)の電化設備であれば読み取りが可能です。

しかもメディオテック社は前述のダイレクトパワーの運営会社でもあり、一石二鳥のサービスが利用できています。電気のあるところから電気の足りないところへ、家同士がつながって大きな発電所のようになる、経産省がが推し進める仮想発電所VPP(バーチャルパワープラント)がまもなく始まります。進化する社会に対応し、貢献できる家こそが本物の価値のある家でしょう。

もし東北が豪雪となり、発電量が下がって停電しそうになった時、西日本の余った電気を家同士がつながりあう送電線(絆)で供給できれば、誰にとっても良い結果になります。VPPの取り組みは、日本全国のレジリエンスに備えるものでもあります。