№43 窓サッシを耐震性能から考える

大地震でも避難できる窓サッシ

暑さ2.5mmの分厚いサッシ

2018年6月の発生した大阪府北部地震で、高槻市の被災者宅を視察しました。自身の揺れで掃き出し窓が傾き、窓から避難できなかったそうです。このお宅はアルミの窓サッシでした。万が一に備えて外壁に取り付ける窓サッシにも頑丈さが求められているのです。

施主である皆さんは、キッチンやお風呂は色々な希望をだして選ぶのに、なぜか窓は工務店の言われるままに決めてしまいがちです。№8~№24でもお伝えしたように家の開口部である窓は外気を住宅内に入れないばかりか、温めたり冷やしたりした熱を外に逃がさない重要な役割も担っています。そして、気密・断熱性能と同様に、地震というレジリエンスにどう対処できるかも大切なのです。

私がおススメするサッシは、株式会社エクセルシャノン製のものだけです。フレームはアルミでなく樹脂製で、2.5mm以上の厚みで成形されているため、変形しにくいという強みがあります。ちなみに、この窓サッシは南極の昭和基地や富士山8合目の白雪荘、防衛相の防音工事に採用されています。シャノンという名は「遮音」「遮温」から名付けられました。サッシの強度だけではなく、家の中を静かに快適な環境に保つことにも貢献しています。

エクセルシャノン社のサッシは、地震の揺れで歪みにくいだけでなく、耐風圧試験や突風のあおり試験など、さまざまな性能確認がされています。南極の昭和基地や富士山8合目の山小屋など、厳しい環境にある施設で利用されているのもうなずけます。

●エクセルシャノンのトリプル樹脂サッシ

窓は壁の面積の大きな部分を占めています。光を取り入れる役割だけでなく家を守る役割も担ってもらいましょう。エクセルシャノン社のサッシは、樹脂製の厚いフレームで成形されており、地震の揺れでフレームが歪んで窓が開かないという事態が起こりにくいのです。