№66 二酸化炭素を排出しない家をつくろう

地球環境を守るために、私たちにできること。

その家の二酸化炭素排出量は?

スーパーに並ぶ商品のパッケージに、「この製品の製造過程では〇㎘の二酸化炭素が排出されています。そのため製品価格の他に炭素税が別途必要です」という表示がされる日も、そう遠くないと思います。食品や日用品だけではありません。家づくりも同じ様に炭素税込みの価格で取引されるようになるでしょう。そうすると、施主となるみなさんにとっても「二酸化炭素をいかに排出しない家をつくるか」が非常に切実な問題になってくるはずです。

二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の推進は、世界が目指しているSDGs」(持続可能な開発目標)の達成に不可欠です。私たち一人一人が未来のために取り組むべき重要な課題なのです。他国の資源を伐採し家づくりを行ってきた日本も、ようやく重い腰を上げて「改正建築物省エネ法」を施工しました。これにより2025年以降に新築する建物には、家の省エネ基準達成が義務化される建物には、家の省エネ基準達成が義務化されることになります。つまり、夏暑く冬寒い機能の低い家が社会からなくなる方向にシフトしているということです。もはや施主さんの好みやこだわりを優先しただけの家には誰も価値を認めることはありません。これからは地球環境に貢献できない家には誰も価値を認めることはありません。これからは地球環境に貢献できない家は建てられなくなるのです。

家の建築から解体までの過程でも二酸化炭素は排出されます。新築を建て、壊して新たな家を建てれば、二酸化炭素の排出量は減りません。価値のある家を住み継げば立て直しもなく、排出量を軽減できます。家を建てる時から省エネは始まっているのです。