№68 四季を通して快適に過ごせる家を考える

1階の大きな掃き出し窓は、本当に快適なの?

優れたデザインには理由がある

例えば「Smarat2030令和の家」シンメトリーデザイン(左右対称)の設計になっている家でみてみましょう。センターにある上下2層のFIX窓は、冬至の低い角度で差し込む日差し(入射角30度)を建物の奥まで取り込みます。反対に、夏至の高い角度の日差し(入射角80度)は建物の庇が遮ってくれます。また、7月後半(大暑)から9月後半までの一番熱い時期の日差しも、FIX窓の外付けブラインドが入射角(50~70度)に合わせて自動で角度調整し、直射日光を遮蔽します。だから冬は暖かく、夏は涼しく過ごすことができるのです。

一般的に1階部分は大きな掃き出し窓を設置するデザインが提案されがちですが、実際はどうでしょうか?。大きな窓から家の中が丸見えになり、結局ずっとカーテンを閉め切って昼でも暗い部屋で過ごすことになります。建築基準ではカーテンのことまでは配慮されていないのです。

住宅展示場のモデルハウスは、1階に大きな掃き出し窓がつけられています。それは見学者がたくさんきていることを外からも見れるようにして他のお客様を誘い込むためです。快適な暮らしの間取りとなっているわけではありません。

「SMART2030令和の家」の袖壁にはたくさんの重要な役割があります。夏至の日差しを防ぐだけでなく、袖壁があることで隣家からの視線もきにならず、プライバシーが保たれます。また、台風などの巻き込む風からも袖壁が家を守ってくれるのです。

№67 未来の見据えたスマートハウスを建てる

今までの家づくりの常識は、もはや通用しない

スマートな家づくりとは?

家づくりに関心ある皆さんなら「スマートハウス」という言葉はご存じないでしょう。スマートは翻訳すると「賢い」という意味です。AIスピーカーに呼びかけると家電が動くという機能だけが「スマート」ではないはずです。

私は、ここまでお伝えしてきた家づくりを集約したものこそ「スマートハウス」だと考えています。

①家族が健康にくらすことができ

②省エネ仕様で余計なランニングコストがかからず

③災害・ウイルスから家族の暮らしを守り

④次世代に住み継ぐ資産価値の高い家。

そうした要素と向き合った家づくりを考えることで、

⑤急速に変化する社会に対応できる家が実現すると思うのです。

異常気象や新型コロナウイルスの感染拡大、さらに海外で続く紛争などは、私たちの生活に大きな打撃を与えています。そして、それらの経験から私たちは「もはや過去の常識は通用しない」ことをしったのです。家のあり方も同様です。そこで暮らす家族の生活が変化していくなら、家もそれに応じて変わるべきです。時代の変化を素早く捉え、暮らしに対応できる家。そのためのベースを備えたスマートハウスを目指すことが、これからの時代を賢く生きていく方法だと思います。

№66 二酸化炭素を排出しない家をつくろう

地球環境を守るために、私たちにできること。

その家の二酸化炭素排出量は?

スーパーに並ぶ商品のパッケージに、「この製品の製造過程では〇㎘の二酸化炭素が排出されています。そのため製品価格の他に炭素税が別途必要です」という表示がされる日も、そう遠くないと思います。食品や日用品だけではありません。家づくりも同じ様に炭素税込みの価格で取引されるようになるでしょう。そうすると、施主となるみなさんにとっても「二酸化炭素をいかに排出しない家をつくるか」が非常に切実な問題になってくるはずです。

二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の推進は、世界が目指しているSDGs」(持続可能な開発目標)の達成に不可欠です。私たち一人一人が未来のために取り組むべき重要な課題なのです。他国の資源を伐採し家づくりを行ってきた日本も、ようやく重い腰を上げて「改正建築物省エネ法」を施工しました。これにより2025年以降に新築する建物には、家の省エネ基準達成が義務化される建物には、家の省エネ基準達成が義務化されることになります。つまり、夏暑く冬寒い機能の低い家が社会からなくなる方向にシフトしているということです。もはや施主さんの好みやこだわりを優先しただけの家には誰も価値を認めることはありません。これからは地球環境に貢献できない家には誰も価値を認めることはありません。これからは地球環境に貢献できない家は建てられなくなるのです。

家の建築から解体までの過程でも二酸化炭素は排出されます。新築を建て、壊して新たな家を建てれば、二酸化炭素の排出量は減りません。価値のある家を住み継げば立て直しもなく、排出量を軽減できます。家を建てる時から省エネは始まっているのです。

№65 EV車に必要なシャッターと太陽光パネル

EV車をフル充電で活用できる環境を整えよう。

EV車が「おうち充電」が常識

EV車とガソリン車の大きな違いはなんでしょうか?。当たり前ですが、EV車にはエンジンでなくモーターが積まれています。もちろんガソリンタンクもありません。リチウムイオン電池に充電して走るのです。この構造の違いは、家づくりにも関係します。例えば、自宅に駐車する場合、ガソリン車の給油口を開けたまま駐車する人はいませんが、EV車は充電ポートを開け、充電コネクターを挿したまま駐車するのが普通です。また、夏の直射日光にさらされていると車の表面温度は60℃以上になります。温度の上昇はリチウムイオン電池を劣化させ、車の下取り査定額を大幅に下げてしまします。こうした点からもEV車にはガレージが必須だと言えます。

これからは、自宅の太陽光発電パネルで創った電気をEV車に充電する暮らしが常識になります。もし屋根に太陽光パネルが設置できない場合には、カーポートの屋根を利用して発電する方法もあります。私のおススメは、文化シャッター製のEVソーラーカーポートです。カーポートの屋根部分で発電し、車庫内のEV車に充電ができます。さらに前面には自動で昇降するシャッターが取り付けられているので、セキュリティー面でも安心です。

大雨でアンダーパスに水たまりが発生した時、EV車はガソリン車のように旧排気口から水が入ってエンジンが止まることはありません。また、大雪の道路で立ち往生しても、アイドリングがないため燃費切れどころか蓄電シートで車内は暖かいのです。

№64 宅配ボックスとガレージボックス

外出中でもスムーズに宅配を受け取るために

コロナ禍で変わった買い物事情

コロナ禍により外出して買い物することが減りました。Amazonのようなインターネットのショッピングモールで買い物をする機会が増えたのではないでしょうか。ネットショッピングは時間を選ばずに買い物ができて便利です。しかし、ここで盲点なのは、配達された商品を受け取らなければいけないということです。外出時は宅配ボックスで受け取るにしても、大きなダンボールで送られてきたりすると宅配ボックスに収まらないこともあります。

私の場合、宅配ボックスに入らない荷物は家のガレージ内に置いてもらうようにしています。パナソニックの「どこでもドアホン」というインターホンは、来訪者がインターホンを押すと外出先のスマホ画面で対応できます。また、文化シャッターの「セレコネクト」というアプリを使うと、スマホからシャッターの開閉もできます。そのため宅配業者に対して「今からガレージを開けるので、荷物を中に置いて下さい」と、お願いできるわけです。ガレージ内の様子は遠隔カメラの映像で確認でき、業者に置き場所を細かく伝えることもできます。そして、配達完了後にスマホの閉めるボタンをタップすれば、安全装置付きシャッターは自動で閉まり、不在中に荷物を盗られる心配もありません。

インターネットを経由してさまざまはものがつながる(LOT) は、今後ますます進化していきます。自分のスマートフォンから自宅のさまざまな機器を遠隔操作できることは、暮らしを便利にするだけでなく防犯や防災にも役立ちます。

№63 宅配ボックスからドロー鵜k

宅配便が空からやってくるのは当たり前⁉

ドローン宅配の受け取り方

ホンダは航空機から空飛ぶ自動車の開発に着手しました。2022年秋にはANAや楽天などがドローン宅配をスタートさせます。そうなると荷物を受け取る私たちの家の在り方も変わってくるでしょう。配達された荷物は1階の玄関先に置かれるよりも2階のバルコニーに置いてもらう方が盗難に遭いにくく不在の時でも安心です。つまりドローン宅配を受け取るなら、家にドローンの離着陸ができる広いバルコニー(ドローンポート)が必要になるわけです。

また、毎日の生鮮食品をスーパーで買わずに食材の宅配会社を利用するご家庭も増えています。今までは不在時は保冷箱に入れて玄関前に置かれるのが普通でした。しかし、食材の宅配が日常化するなら、道路に面して受け取り用の冷凍冷蔵庫があるほうがいいと思いませんか?。 道路側から食材を冷蔵庫に入れ、敷地側から取り出してキッチンで調理する。そうなればキッチンも道路側にあるほうが効率的で、そういう間取りの家が便利です。キッチンに冷蔵庫を置くスペースも必要なくなるでしょう。こんな状況が普通だという時代は本当にやってきます。家を建てるなら、時代の変化を先取りし、未来を見据えた提案のできる工務店を選ぶべきなのです。

未来の住宅では、電気もプロパンガスのように電力配達会社の充電車が巡回し、家庭に給電するようになるでしょう。そうなれば電気の送電線は使用されず、電柱も電線も必要なくなります。それば災害に強い街づくりを可能にするということでもあります。

 

№62 市場連動型だからできるFIP制度

創った電気を株のように売買する

今は買い? それとも売り?

今後の日本の再生エネルギー施策は、固定価格買取制度(FIT)から「フィードインプレミアム制度(FIP)」へ移行していきます。

FIP制度は、これまでのように電力会社が自宅で発電した電気を固定価格で買い取るというものではなく、再エネ発電事業者が電気を電力市場で売電し、その売電業者が電気を電力価格に対して一定のプレミアム(補助額)が上乗せされるというものです。

自宅で発電した電気を売電するのは、証券会社で株を売るような感覚です。株を電気に、証券会社を再エネ発電事業者に置き換えるとイメージしやすいと思います。そして、あなたの担当となる証券会社の社員に変わる存在がリソースグリゲーター(RA)と呼ばれる人です。RAは市場の電力需給バランスを見るアグリゲーションコーディネーター(AC)から指示を受け、契約家庭の売電量を調整します。例えば、「今は市場に電気の供給が多いため、電気を使わないと発電所が停止します。EV車などに充電をしてください」「今は市場の電気が不足気味なので、電気を買わずにEV車の電気を使ってください」という具合です。こうしたRAからの指示に対応できる家庭はDRというインセンティブ(報奨金)を得ることができます。

電気を消費する側が電気の使用料を制御して電力市場全体の需給バランスを保つしくみをディマンドリスポンス(DR)と言います。各家庭も電気の需要を増やしたり(上げDR)減らしたり(下げDR)することで、電力全体の安定供給の一翼を担うのです。

FIT制度からFIP制度へ

●ディマインドリスポンス(DR)ディマインドリスポンス(DR)とは、各家庭が電気の使用料を制御することで市場の電気の需給バランスを保つための仕組みです。売電を行う事業者RA(リソースアグリゲーター)は、市場の電気が逼迫した時、「電気を使うのを控えてください)と各家庭に指示します。各家庭はそれに従い、電気の不足時には蓄電池やEV車に充電した電気を使い、反対に電気が余っている時には、電力会社から電気を買って蓄電池やEV車に充電を行います。

№61 VPP社会に貢献する家づくりをする

電力会社だけに頼らない、共存共栄のしくみづくり

電気代高騰を止める方法

今の日本は、太陽光で発電できる日中は電気が余り、発電出来ない夜は電気が不足する状況にあります。しかし、電気に同時同量のルールがあり、これを保てないと大停電になるため、電力会社は火力発電で夜間の不足分を補わざるをえなくなっています。その影響は私たちにも及び、「再エネ賦課金」「燃料費調達額」の形で気づかぬうちに負担が増えているのです。電力会社が電気を買い取るための「再エネ賦課金」を電気代に上乗せして支払い、また、原料高騰による燃料費の値上がりも「燃料費調整額」として負担をしています。

この事態を解決するには、大手電力会社と共存共栄の道を歩くことが必要です。普段は各家庭で電気を創って消費し、悪天候などで発電が出来ないときに非常用電源として大手電力会社から電気を買って使う。このように役割分担をするのです。太陽光発電を設置した家同士がつながり、冬に積雪で発電できない東のエリアの人には、西の発電できるエリアの人の電気を送り、夏に台風で被災した西のエリアの人には、被災していない東の電気を送ります。他の地域と送電網を介して電気を供給しあえる社会をバーチャルパワープラント(VPP)と言います。これこそ私たちの目指す社会の姿だと言えるでしょう。

FIT制度の高額補助金を賄うために、私たちは電気1kwhごとに3.36円も余分に電気料金を支払っています。電力会社は所有する火力、水力発電所を停止してまで太陽光発電の電力を買い取っているのに。この矛盾を早く解消するべきだと思います。

●電力会社と共存共栄するVPP社会

バーチャルパーワープラント(VPP)バーチャルパワープラント(VPP)は」私たちが利用する電気を社会全体で支えていくしくみです。それぞれの家に設置される太陽光発電は小規模なものですが、それらを「分散型エネルギーリソース」として捉え、まとめて制御していくことで、全体の電力の需給バランスを保つのです。

今後、角家庭が自宅で電気を創り、自治体主導で電気の需給コントロールができるようになれば、災害に対するレジリエンス性能を高めた街づくりも可能になります。国は電柱をやめて送電線を地下に埋め込む「無電柱化」を推進しています。これも津波や台風で送電ができるようにするための国土強靭計画なのです。

 

№60 2030年の電力事情を見据えた家をつくる

社会の変化に振り回されない暮らしをつくる

ランニングコストをどう抑えるか

最近「こんなに電気料金が値上がりするなら、太陽光パネルを設置できない家は建てなかった」という苦情が後を絶ちません。現在、火力発電の材料となる原油や天然ガスの価値が上昇し、また、ロシアのウクライナ侵攻により先行きはさらに不透明な状況です。生活必需品は軒並み値上がりし、家計を圧迫しています。当然、家の建築費も高騰し、住宅ローンの支払いも重くのしかかります。とはいえ、ローン返済は避けられないので、それ以外の出費を減らさなければなりません。ただし、それは生活の質を落とすということではなく、最初からランニングコストのかからない家を建てるべきだったのです。

電力の固定価格買取制度(FIT)は、「10年間は国が責任を持ってこの価格で余った電力を買い取ります」というものでしたが、現在は発電量が需要より多い時は買い取りません。設置費0円というPPAモデルのような契約をしていると、EV車の充電のために電力を買うことになり、ランニングコストを抑えるのは難しいでしょう。これから家を建てる皆さんには、この国の2030年を見据えた家づくりをしていただきたいと思います。そのためには、皆さんの家づくりに関する習熟度を高めることが何より大切です。

これから電気代はますます高くなります。PPAは太陽光発電の初期費用や維持費はかかりませんが、契約で蓄電池、V2Hが設置できない場合があります。つまり、EV車を導入しても自宅の太陽光発電を利用できないのです。

№59 電気不足でも安心に暮らせる電力系統オフラインの家

今後ますます問われる家の省エネ性能

本格的な電気不足が始まった!

2022年6月8日は猛暑の影響で7月の電力予備率が西日本では3.8%、東日本では3.1%になるという報道がありました。さらに2023年の1月の電力予備率はマイナス0.6%になる見通しで政府は全国的な節電を促すために、「電力需給注意報」と「電力需給逼迫警報」という新たな呼びかけを行うとのことです。また、この警報が出ても節電に協力しなかった企業に罰金を課す「電力使用制限令」という新たな措置まで実施されることになっています。

電力予備率とは、電気の需要と供給のバランスを見るための指標のようなものです。安定的な需給バランスを維持するには7~8%の予備率であることが望ましいのですが、冒頭のようにこの夏の予備率は3%台、冬に至ってはマイナスですから、日本の電気不足はかなり差し迫った状態だと言えます。もし電気の需給バランスが崩れると、大規模停電になる可能性があります。その時、あなたの家は大丈夫でしょうか?

「smart2030令和の家」は電気を自給自足し、電力需給逼迫警報時でも電力会社から電気を買わずにオフラインで暮らすことができます。深刻な節電情報にわずらわされることもなく、ご家族が普段通りに暮らすことができるのです。