本当に自然素材?国内に流通しているしっくいが怖いたった1つの理由

調湿機能に優れたしっくいは「呼吸する壁」ともいわれ、冬場の「乾燥」や夏場の「湿気」を防ぐ効果が期待できるのが魅力です。

古くはお城や蔵の壁に利用されるなど、しっくいは日本でも昔から愛されてきた建築材料です。
最近では機能性に優れたものやDIYでも手軽に使える製品も登場しています。

そんなしっくいですが、国内で流通しているもののほとんどに化学物質が含まれていることはあまり知られていません。

しっくいには天然素材100%の物と化学物質を含んだ物の2種類が存在します。

天然素材100%のしっくいは以下の4つです。
・本漆喰
・土佐漆喰
・沖縄漆喰
・スイス漆喰

これらのしっくいは石灰石と呼ばれる海の中で生息していたサンゴが陸地になった物とワラスサに海藻から作ったノリを加えて作られます。
製法や石の産地によって名前は変わりますが、どれも天然素材100%の本物のしっくいです。
こうしたしっくいは生産に手間や時間が掛かるため、1度に大量に作るのは難しいでしょう。

現在、住宅建築に使われる・量販店で売られているしっくいは、しっくい本来の機能に加えてさまざまな機能性をうたい文句に大量に流通しています。
しかし、機能性を高める、安価な価格で生産するために合成樹脂や化学繊維を配合しています。

こうしたしっくいを「既調合漆喰」と呼んでいます。その他、しっくいの機能を持った製品は広く「漆喰関連商品」と呼ばれています。
これらの製品はシックハウス症候群を引き起こす可能性があります。

家族が健康で快適に過ごせる家づくりをするなら、家を建てる素材も安心できる天然素材にこだわりたいものですね。

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