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№6 省エネというレジリエンス機能(暮らしのコストを削減する工夫)

2023年3月17日 / 豆知識

エネルギーを使わない家づくり

暮らしのコストを下げる手段はさまざまありますが、最も大きいのは光熱費の削減でしょう。2012年に始まった「FIT(固定価格買取制度。太陽光発電などの再生可能エネルギーを電力会社が国の決めた価格で買い取る制度)」によって自宅の屋根に太陽光発電を搭載する家が増えました。

制度のスタート当初は発電した電気の買取価格が高かったため、売電収入で住宅ローンを削減して家を建てる人が多かったのですが、現在は太陽光発電所が増えて日中は電気が余り、買取価格は低下。買い取ってもらえないことさえあります。

そこで登場したのがZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)です。ZEHとは家で使うエネルギーをできるだけ抑え、削減できなかった分を太陽光発電で相殺するという考え方です。ただし、これは最低限の省エネライン。太陽光では夜間に発電できないため、その分の電気を電力会社から買わなければならず、光熱費を減らすのは難しいでしょう。

私が本当におすすめしたいのは、ZEHの上をいくスマートハウスです。自宅で多くの電気を創り、余った電気を蓄えて夜に自宅で利用する。これなら家で使う全てのエネルギーを自給自足できます。これこそ家に求められるレジリエンス機能だと思うのです。

ZEHとスマートハウスの大きな違いは、自宅で創った電気を貯められるかどうかですどちらも日中は創った電気で自宅の電気を賄えますが、余った電気を電力会社から買わざるを得ません。

 

エネルギーは賢く自給自足

・ZEHとスマートハウスにはこんなに差がある!

ZEH】Net Zero Eenergy Houseの略。家の断熱性能、省エネ性能を高めることで消費するエネルギーを減らし、削減できなかった電気を太陽光発電など自宅で創って賄い、家のエネルギーの収支をおおむねゼロにする家のことです。

使うエネルギー)―(断熱+省エネ+創エネ) ≦ 0 夜は電力会社の電気が必要

スマートハウス】断熱性能、省エネ性能の高い家であるのはZEHと同様。自宅の太陽光発電でできるだけ多くの電気を創り、余った電気を蓄電池やEV車に貯めて夜間に利用する家。家で使う全ての電気が賄えます。

断熱+省エネ+創エネ+蓄える)-(使うエネルギー) ≦ 0  昼に創った電気を貯め夜の電気まで自宅で賄える

 


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