2023年4月7日 / 豆知識
空気の通り道の確保の仕方で環境に違いがでる
家全体を空気で満たす換気方法
ここまで何度も第一種換気システムならいいというわけではないこともお伝えした通りです。大きなポイントは、どのように空気を運んでいるかです。
一般的な第一種換気システムでは、ダクトと呼ばれる直径10cmのアルミ製のホースで空気を運びます。換気ユニットのSA(室内空気口)にこのダクトを接続し、2階の部屋まで空気を送るのです。この方法を「圧送」といいますが、ダクトの数が増えるとパワーが分散し、換気ユニットから遠い場所ほど運べる空気量は少なくなってしまいます。しかも、遠い場所へ送るにはモーターに負荷がかかるため、消費電力が増えて光熱費も高くなります。
一方の「エクリア」は、SAにダクトを接続しません。その代わりに建物自体に「風道」というダクト100本分の空気の通り道を設け、空気を2階に送るのです。SAから放出された空気がまず基礎内を満たし、溢れた空気は逃げ道を探して風道から2階床下の空間へ送られます。通常のダクトで2階に空気を送る方法では、2KW以上の電力を消費するうえに同じ風量にはなりません。「エクリア」ならモーターに負荷をかけず、省エネで大量の空気を送り「正圧」の空気環境を実現します。